素敵な図書館(福島県)
やきものとは少しかけ離れた話題になります。
私は 安土桃山時代や幕末の歴史小説が好きです。
優れた美濃焼が焼かれたときが安土桃山時代の後期であることや、仏師、絵師といった物づくりに生涯をかけた人々に共感することがあるからです。
以前 芥川賞作家である中山義秀の文学館(福島県大信町)を訪問しました。そこでは中山義秀の出版物、写真、原稿、使われた机やペンが展示されていましたが、熱心なファンでない限り感激することはないと思いました。
しかし、たまたま併設の白河市立大信図書館に入ってみたら この場所がすっかり気に入ってしまいました。
歴史小説の好きな者には堪えられない内容なのです。
新刊コーナーには歴史小説を中心に最新のものが置いてあり、もちろん借りることができます。
また、上述の中山義秀記念文学館では毎年 優れた歴史小説に対して中山義秀賞を設けています。
この図書館には「中山義秀賞」のコーナーがあって、毎年の受賞作家ごとにその代表作を手に取ることができます。
さらに各作家ごとのコーナーも充実しており、ほとんど目当ての本を借りることができるのです。
たとえば、葉室麟氏の作品もかなりのものをここで所蔵しています。
地元の松戸市図書館や千葉県立図書館では新刊や話題の作品は予約待ちになることが多いのですが、この図書館では確実に借りることができて私にとってはまさにパラダイスです。
夏は羽鳥湖高原に長期間滞在し、いつもこの図書館を利用しています。
このように特化した図書館という存在もなかなか良いものです。
今後も福島県の素敵なところを紹介していきたいと思います。