楽しい はし置き

やきものの中で はし置きほど可哀そうな存在はないと思います。そもそも価格がなく、ほとんどが他の商品を購入した際のおまけ、サービス品として提供されるのではないでしょうか。しかし、はし置きを造ることは、コーヒーカップや茶碗を造る工程と全く違いはなく、同様の手間と時間がかかっています。
冒頭の写真下段は美濃で修業した陶芸家 西田利治氏の作品です。とても丁寧に造っていて愛らしいと思いませんか?
私は特にヒラメと獅子唐が好きです。これらも他の商品を購入した際のおまけとしてもらったものです。西田さんには、ぜひ いろいろな種類を造って その中から選んで購入できるような商売を考えてほしいと思っています。
さて、ネコのはし置きは、長男が小学生だった頃に二人で楽しみながら造り、織部釉をかけて焼成したものです。大きい方が長男の作です。怠惰に広がった後ろ足の雰囲気が気に入っています。
陶片もはし置きとして使って楽しんでいます。最下段の写真左下は自作の瀬戸黒茶碗の陶片で 溶け切っていない荒れた釉調が好きです。右側の2つは 最近購入した桃山時代の志野陶片(大平古窯出土品)です。また、七宝焼のはし置き(写真の左上)は 妻が1つ1000円で購入したものです。

