南房総 大日山

南房総の大日山は標高333mで、東に太平洋を 南は館山湾、西は三浦半島から富士山を臨むことができます。冒頭の写真は山頂から西を仰いだもので右の双耳峰は富山(とみさん)です。静かな海を隔てて三浦半島、かすかに富士山を見ることができます。
大日山の案内によれば、「地元の増間の人たちは大日山と深いかかわりを持ち生活を支えてきました。ここは神仏が居てくれる神聖な山であり、地元の人達にとって身近で親しい山でした。1777年に区民は山頂に大日如来の像を建立し、その後、桜の木や水仙を植え、仕事や家内の安全を祈願して掃除や御籠りを怠らず供養してきました。」とあります。
私は2015年2月と2021年12月に訪れました。2021年は長男と一緒に登りました。
登山口の大日山遊歩道駐車場は広く、トイレもあって自動車で訪れるには好都合です。
増間ダムに沿った林道を辿って坊滝に向かいます。房総とは思えない山深いところです。今回、この林道は一部道が崩れていたり荒れていました。2019年9月の房総半島台風による爪痕かと思いました。
坊滝に至る沢の途中には増間7滝があります。次回の登山では、是非沢沿いに遡行して滝を見たいと思います。
坊滝は落差25mの滝で水量が少ないため迫力に欠けます。
坊滝を見学して、登山道は沢を離れて大日山に向かいます。この登りはかなり急で厳しいです。急登を終えると緩斜面に階段が設置されていて標高333mの山頂に至ります。山頂には大日如来の石碑が設置されていて、まわりには水仙が咲いていました。
帰りはしっかりと整備された遊歩道を歩いて車道に出ます。途中、南面の陽だまりには早咲きの桜や水仙の群落があります。
静かなでのどかな山行を楽しみました。



