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 めし碗とお米
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先ずは、わが家の飯碗(めしわん)の話をします。私の家族は3人ですが めいめい異なった飯碗を使っています。
私は飯碗に志野の抹茶茶碗を使っています(写真左端)。志野茶碗でご飯を食べているのは私だけではないでしょうか。これには理由があります。カチッとした志野釉(長石釉)の上でお米が立っているせいでしょうか? お米の味がとても美味しいのです。こういったことは、使ってみて初めてわかることです。
この茶碗は2006年3月に岐阜県の大窯で焼成したものです。絵付けは前年の4月に会津の三岩岳に登ったときの豊富な残雪ににょきにょきと立っていたブナの枯れ木をイメージして描きました(下記写真参考)。茶碗の裏面には鷺(さぎ)を描きました。緋色もきれいに出ていて焼成は良かったのですが、抹茶茶碗をしては使ったことはなくてしばらく仕舞っていたものをたまたま飯碗として使ったのでした。その後、10年以上ほぼ毎日この茶碗を使っていますが、志野釉にはあまり貫入は入っていませんし、釉薬の掛かっていない高台を除いて全体はきれいです。
冒頭の写真中央は、妻の飯茶碗で益子の陶芸家 吉川心水の作です。益子の共販センターの2Fの個展会場で私が購入したものです。白泥の上にピンク色の花が描かれていて女性向きですね。いつの間にか、妻が飯茶碗として使っていました。
写真右は長男の飯茶碗です。私が初めて唐津の陶芸家 浜本洋好氏の三里窯を訪問したときに購入した斑唐津です。長男が幼少の頃から飯碗として使っています。成人した長男にはかなり小さい茶碗ですが、いまだに使い続けています。25年間ほぼ毎日使うとこんな風になりますと言った見本のようなものです。

 さて、お米の話に移りましょう。 私は特に新潟産のコシヒカリが大好きです。もちろん他の銘柄のお米を食べたことはありますが、必ずコシヒカリに戻ってしまいます。地元の千葉県産のコシヒカリ、例えば、南房総の長狭米のコシヒカリも食べますが、新潟産のものとは味は異なります。やきものと同様に産地によって土が異なるせいでしょうか?ちなみに長狭地方の土は粘土質です。このためか米がもともと柔らかい気がします。 新潟県と言えば何といっても魚沼産のコシヒカリが有名ですね。新潟県での山登りや上越市に行った帰りにはできるだけ越後湯沢や六日町の高原ホテルに宿泊して温泉や美味しい食事を満喫します。もちろん、ホテルの食事や食事処では魚沼産のコシヒカリがでます。しかし、いつも残念に思うのは、ご飯が柔らかく炊かれていることです。宿泊客に老人(私も老人ですが---)が多いせいでしょうか? 私はコシヒカリは少し硬めに炊いた方がお米の味が美味しいと感じます。お米が硬いとよく噛むので、本来のお米の味がよく分かるのかもしれません。
やや硬めに炊いた新潟県産のコシヒカリと志野の飯茶碗との組み合わせはいかがですか?

早春の会津 三岩岳
 早春の会津 三岩岳
南房総 長狭米の棚田
 南房総 長狭米の棚田
米どころ 魚沼地方
 新潟県魚沼地方の秋

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