さようなら 愛車
長男が生まれる前前年に購入して30年間乗り続けた愛車 BMW320iを手放すことにしました。昨年4月にダッシュボードのエアコンなどを設定する電装系が壊れて、すでにドイツ本国にも交換パーツはなく、国内の電気屋に修理をしてもらい何とか乗っていました。その後トラブルはないものの、ときどきダッシュボードの裏からチリチリという音がします。30年経った今でも、ハンドルを握るたびにワクワクしますし、家に居るとき次にどこにツーリングに行こうかと考えるのが楽しいのです。できることならもっともっと乗りたいと思うのですが、故障の不安を抱えながら乗り続けるのはさすがに止めようと思い、愛車を手放す決心をしました。
この自動車にはたくさんの思い出が詰まっています。しかし、愛車が写っている写真は以外に少ないのです。その中からいくつかを掲載したいと思います。
写真①---長男が新潟県上越市の大学に居ましたので、よく上越市のソフトテニス大会を観戦しに行きました。早朝に松戸を出発して関越道の六日町で高速を降りて、ほくほく街道をひたすら西に向かいました。山岳のワインディングロードを楽しんで田園風景の上越市に入ります。テニスコートには9時半ぐらいに着き、初戦に間に合いました。上越はわが家の第2の故郷です。
写真②---羽鳥湖高原を起点によく福島県内の山にマイカー登山に行きました。特に、残雪期の会津駒ケ岳、燧ケ岳、博士山は良かったです。田代山には、湯の花温泉から田代スーパー林道を通って猿倉登山口に行くのですが、車高の低いこの車でよくまあ運転したものです。凹凸のある砂利道を車の底をすらないように右に左に気をつけてひたすら運転し、猿倉の広い駐車場に着いたときにはほっとしました。
写真③---毎年、年末から正月にかけて南房総の和田浦に行くのが恒例でした。千倉や館山運動公園でテニスを楽しみ、房総南端の白浜近くにあるジャングルパレスという温泉に行きました。露天風呂からは目の前の太平洋を望み、とても気持ちが良かったです。しかし、ジャングルパレスは2019年9月の房総半島台風で被害を受け、再建の見込みがないまま廃業してしまいました。とても残念です。
冒頭の写真2枚目は夏の早朝の猪苗代湖南の道路からみた磐梯山です。ちょうど運転席から観ている雰囲気です。好天に恵まれていやがうえにも期待が高まります。
また、本ページの最下段に車内やエンジンルームの写真を掲載しました。
2024年2月9日に愛車を手放すことになり、記念にエンジンルームの写真を撮ることにしました。ボンネットを久しぶりに開けるとかなりほこりを被っていたので、ぞうきんで拭いてから写真を撮りました。縦方向に置かれたシルキーシックス 2000cc6気筒エンジンやパーツがエンジンルームいっぱいに所狭しと配置されています。私はこのエンジンルームの雰囲気が大好きです。エンジンのヘッドカバーのデザインもカッコいい。昨今の自動車のすかすかのエンジンルームを見るとがっかりしてしまいます。写真を撮り終えてボンネットを閉める段になって、これでお別れかと思うと淋しくなってしまいました。