鳥獣戯画の模写
令和元年7月に松戸市の成人講座「鳥獣戯画を模写しよう~紙本墨画入門編~」を受講しました。
やきものの絵付けの参考になると思って参加しました。
講師は 市内中学校の美術の元教諭で日本画家の方です。
最初に絵巻(平安時代)の歴史や絵巻の見方を丁寧に説明してくれました。
実技の内容は、鳥獣戯画の各シーンをA3の用紙にコピーして それを半紙に筆ペンで写すといったものですが、やってみるとなかなか楽しく、夢中になります。
最初はコピーを忠実に再現しようと筆を執りましたが、こうするよりも原画の筆使いや勢いを意識した上でのびのびを筆を走らせた方が楽しいことがわかりました。こういったことは やきものの絵付けと同じだと思います。
疑問点をプロに聞くことができるのも良いところです。
例えば、「太い線から細い線を1本で描く場合に どちらから描き始めますか?」といった質問に対して、
「日本画では決まりはなくて、書きやすい方から始めれば良い」とのことでした。
他にも 日本画入門の講座があるのでぜひ受けてみたいと思っています。
写真は今回の講座で制作したものです。
ウサギが弓を持って走っている絵には 背景に黄色の満月を入れました。
というのも 今年2019年7月20日は アポロ11号が月面着陸をしてから50周年目にあたっており、このシーンが記念になると思ったからです。ちょうど、ニール・アームストロングの伝記「ファーストマン」を読み終えたところでした。
右のカエルが喋ってウサギが笑い転げている絵は さっさとかなりいい加減に描いたものですが、妻や息子はこちらの方がよく描けていると言います。筆に勢いがあるせいかもしれません。