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 やきものの調べ
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写真右側の2椀は、2021年4月に安土桃山陶磁の里のスタッフの好意により大窯で焼成してもらった志野茶碗です。この土は昨年購入した桜もぐさ土で、Blog 「もぐさ土への期待」にて土づくりの様子を紹介しました。期待通り2椀ともに桜色に発色しています。
 福島県の山小屋から松戸に帰宅してみると、安土桃山陶磁の里から段ボールに入ったやきものが届いていました。早速、段ボールから出すとこのきれいな茶碗が出てきました。その夜、部屋に茶碗を飾っていたら、時々、硬質の美しい ピン、カンという音が聞こえてきます。その音は突然ではなくて、何か予兆のようなものがあって音がしますので、どちらの茶碗からの音かを特定することができます。音がするたびに 妻に「どっちの茶碗が鳴ったの?」と聞きます。二晩ほど茶碗の競演は続きました。
やきものに興味のある方はご存じだと思いますが、やきものを窯出しした直後には釉薬が冷えて貫入が入ります。そのときにピュアーな硬質な音が出ます。私は窯出しを愉しみにしていましたので、おそらくスタッフの方は窯出ししてすぐに やきものが暖かいうちに梱包して送ってくれたのではないでしょうか? それで このやきものの調べを楽しめたのだろうと推測しています。
以前に聞いた話です。冬の寒い深夜に 2000年以上昔に中国で造られた青磁のやきものから貫入が入る音が突然聞こえるそうです。

発生から1年経っても終息しない日本のコロナウイルスの蔓延、遅々として進まぬワクチン接種で気持ちが塞ぎがちですが、こうやって物づくりができることに感謝しなければなりません。将来、ワクチン接種をしてコロナウイルスの脅威がなくなったら、この茶碗を焼成してくれた方々に御礼を言いに多治見を訪問したいと思っています。
冒頭の写真中央の茶碗は、正面にウサギの絵を、裏面には山の端と月を描きました。山の端の絵はうまく描けたと思っています。この茶碗は少々手取りが重いのですが、妻は気に入って使ってくれます。右端の茶碗は、正面に千鳥3羽と橋の欄干を、裏面には傘と鷺の伝統的な絵を描きました。口縁の紅色の発色がアクセントになっています。なお、冒頭左端の金継ぎの茶碗は、焼成から12年をかけて今年復活させた茶碗です。というわけで、令和3年にはお気に入りの志野茶碗を3つ造ることができました。

令和3年の志野茶碗
 裏面の絵付け
桜もぐさ土の高台
 桜もぐさ土の高台

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