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 令和元年 お気に入りの志野
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令和元年(2019年) 11月に多治見の大窯で志野茶碗を4椀焼成しました。
今回は、実に2010年以来 9年ぶりに満足できるものが1つ取れたのです(写真左側の茶碗)。他の3碗はいずれも高台の土肌が強還元炎によって褐色になっていることから、今回の1椀はたまたま窯内の焼成場所が良かったのかもしれません。経験から、気に入ったものが1つでもできればその窯焼成は大成功です。
 茶碗は、半筒形の素直な姿です。特に、焼きがとても気に入っています。きつくなく 穏やかな緋色が全体に出ていて、志野釉の調子は柔らかな雰囲気です。
正面には2羽の千鳥を描きました。当初 絵付けのときに水車を書き加えるつもりでしたが、余白を残すのも良いと思って鳥だけにしました。裏側には 睡蓮の花を描きました。この絵は、昨年夏 羽鳥高原の湿原で観た可憐な花をイメージして描きました。 高台の土肌はきれいに発色していて、志野釉の溶け具合も理想的です。眺めていると頬ずりしたくなります。
 まぐれかもしれませんが、あきらめずに続けていれば良いと思えるものがいつかできるのです。だから、やきもの造りはやめられないのかもしれません。

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