秋の只見線
麓からの蒲生岳
只見川
蒲生岳からの展望

奥会津 只見線と蒲生岳

2022年12月投稿

2022年10月1日に只見線が11年ぶりに全線復旧を果たし 復興間もない只見線を見にいこうと思いました。 これを機に、以前から登りたかった只見町の岩峰 蒲生岳に行くことにしました。
紅葉がきれいであろう 10月22日に出発しました。只見線

 只見線の復旧
2011年3月11日に東日本大震災、さらに 7月末の新潟・福島豪雨災害により 只見線の線路や橋梁は流され、会津川口駅~只見駅間が不通になりました。そして11年経って 2022年10月1日に只見線の全線が開通しました。
昔、只見線に乗ってミニ旅をしたことがあります。たしか田子倉駅(現在は廃止駅)から乗って新潟県の入広瀬駅で降りて1時間ほどぶらぶらして果実酒を購入して、再び電車に乗って戻ってきた思い出があります。当たり前ですが、ほとんどがトンネルの区間で景色はありません。只見線は何と言っても只見川沿いの景色の良い区間を乗るべきだと思いました。
 さて、会津蒲生駅近くの駐車場に車を停めて登山の準備をしていると、踏切が鳴り出しました。只見線の電車が走っているのが見えたので、急いでカメラを持って線路を見渡せる場所に移動しました。まもなく、会津蒲生駅を出る電車が見えたので、レンズを20mm広角レンズから付け替える暇もなく急いでシャッターを切りました。後で駅構内のダイヤを見てわかったのですが、この区間の電車は1日3便しか運転されていません(ちなみに下りは会津蒲生駅を9時、16時、19時のみ)。撮った写真3枚のうち、1枚はレンズのフードが適正についておらず画面にフードの影があってボツ、もう1枚は肝心の電車がピンボケでした。いかに焦っていたかがわかるというものです。冒頭の電車の写真はまともに写っていた残りの1枚です。 来年は是非とも只見線の電車に乗ってミニ旅をしたいと思っています。

会津蒲生駅

会津蒲生駅から只見方面

路線図と運賃表

只見駅~会津川口駅間が開通しました。

 蒲生岳登山
只見川のほとりからそそり立つ岩峰の蒲生岳は会津のマッターホルンと言われています。私にとってはなかなか行きにくいい場所にあって、今までチャンスがありませんでした。何しろ自宅からの距離は270Kmもあり、車で4時間30分ほどかかります。このため、朝 4時30分に自宅を出発しました。
蒲生岳の標高は828m、登りの所要時間は1時間20分とのことで楽なハイキングコースと考えていました。ところが実際は、これでもかと言う急登の連続、古びた固定ロープを使って登る岩場、さらに部分的にスタンスのない悪場もあって、かなり消耗して山頂にたどり着きました。登りに 1時間50分ほどかかりました。 途中、蒲生の村落や只見川を俯瞰できるところがあり展望を楽しみました。また、豪雪地の風雪に耐えたブナや松の巨木が尾根筋にあって印象的な景観でした。 山頂からは、西に浅草岳、その奥には田子倉湖の湖面も見ることができます。北方には新潟県との県境の不遇な山々が連なっています。 下山にかかると急に雨が降ってきました。久しぶりの登山で雨具を忘れていることに気が付きました。傘は持っていましたがこの急斜面ではまったく使えません。約1時間をかけて慎重に下山しました。 久々に本格的な登山をした気分でした。

麓からの蒲生岳

中腹の緩斜面の岩場

中腹までは楽勝だったのですが---

景観

松の巨木と背景がいかにも会津らしいと思いませんか?
中腹の紅葉がちょうどよかったです(写真2,3)

山頂にて

西に浅草岳の大きな山稜を臨みます。写真左奥には田子倉湖の湖面が光っています。
南には、麓の村落と蛇行した只見川を臨みます(写真2)

蒲生岳の地図

今回、一般コースを登りました。調子に乗って北壁コースを辿らずによかったです。