卒業式の花束
2021年7月投稿
卒業式を迎えて
長男が中学校の教師になって4年が経ち、2021年3月に3年間教えた生徒が卒業式を迎えました。
私たち親にとっても実に大変な4年間でした。長男の就職が決まってホッとしていたのも束の間、初年度、彼はほぼ毎日11時過ぎまで学校に居残り、最終バスを過ぎているために我々は学校まで車で迎えに行きました。この年はまだ自動車での通勤が許可されていませんでしたので、私たちは11時過ぎに家を出て、学校の前にあるコンビニの駐車場で彼が出てくるのを待ちます。時には 30分以上待っていることもありました。私は目が悪く夜間の運転が苦手なので、妻にも同乗してもらいました。私たちの生活のペースは完全に狂ってしまいました。当時も教師の過労死が社会問題になっていました。新聞で亡くなった教師の実情とその親御さんの話を読み、ただ見守るだけではダメだと思いました。私は 親ができることを実践しようとしていました。
さらに2年目に長男はモンスターペアレントという自己中心的な親の壁に立ち向かい、教師を辞めそうになりました。このとき相談を受けた私は、長男の中学校時代の恩師であり 当時務めていた中学校の校長をしていた先生に本音をぶつけてみて、自分で判断するように提案しました。その校長先生は「先ずは3年間卒業まで生徒を観るように---」と言ってくれたのです。
そうして、令和3年3月16日に卒業式を迎えました。生徒からの手紙には、実に親身で優しい先生だったことが覗え、苦労の甲斐があったと嬉しくなりました。本人はどのように思っているのでしょうか?
卒業式を迎えて、担任をしていたクラスの生徒や顧問をしていた男女テニス部の生徒、同僚の先生からたくさんの花束が贈られ、家中花だらけになりました。幸いにして花入れはたくさんあります。嬉しい悲鳴!で花をどっと入れて愉しみました。そして写真に残すことにしました。
花束を飾る