水仙と白い花入れ
2025年3月投稿
庭の水仙を生ける
1月初旬にアパートの庭に咲いた水仙を花入れに入れてみました。
20年程前に庭付きのこのアパートに引っ越してとき、南に面した庭の前には畑が広がっていて、その畑の端のあちらこちらに水仙の群落があって冬にはたくさんの花を楽しめました。その後、畑は宅地造成によってなくなり庭の前には2階の家屋が建っています。
しかし、水仙は細々と生き残っていました。このアパートの庭に少しだけ。毎年、咲いてくれるのでとても楽しみです。昨年の猛暑の影響でしょうか。今年の花は少なくて3~4茎といったところです。畑の名残を感じることができます。
水仙は水切りをしっかり行えば花が長持ちしますね。水切りの度に花入れを替えて10日以上楽しみました。
今回は特に白色の花入れ 白萩や志野を選びました。年始に白色がしっくりくると思いました。また、亡き母は白い花入れを好きでした。
以下、掲載した花入れです。
1. 萩焼 宇田川抱青の手桶花入れ
2. 萩焼 小久保凌雲の砧花入れ
3. 志野焼 加藤健の志野耳付花入れ
4. 志野焼 秀山窯の志野花入れ
5. 志野焼 堀一郎の志野耳付花入れ

宇田川抱青 萩手桶花入れ
この花入れの高さは45cmもあるので長めに切った水仙を入れるのにぴったりです。
花を生けないときには木刀を入れています。上縁は窯変で紅色に変化しています(写真2)。

小久保凌雲 萩砧花入れ
最初に購入した萩の花入れです。
昨年、Blog 「白萩の花入れ」で紹介しました。
末広がりの四角柱の砧の造形、明るいオレンジ色の胎土(写真2)、マット調の白萩釉、白萩釉の釉流れ(写真3)と見所が満載の花入れです。

加藤健 志野耳付花入れ
バランスの取れた志野花入れです。高さは22cm。耳は鎹(Kasugai)形で角張っていますね。
写真3は下部の部分です。右半分は透明な志野釉で、左半分は朱色の緋色がきれいです。

秀山窯 志野花入れ
古いもので初めてのオークションで購入したものです。ガス窯による焼成ですが、志野釉が縮れていて変化に富んでおり、柔らかな緋色も出ていて良い作品だと思います。この個性的な姿形は寺の本堂や仏壇にあるものを想起させます。

堀一郎 志野耳付花入れ
堂々とした姿形です。志野釉の調子、緋色、土味に堀一郎という作家のアイデンティティがほとばしっていますね。
伝統をふまえて、さらに自分の個性を発揮している作品に魅かれます。




