私の収集品を紹介致します。
川端文雄作 備前花入れ
品番kaw01
無骨で堂々としているこの花入れが大好きです。
備前の花入れはたくさん持っているのですが、その中でも最高峰であると思います。
花を入れなくても、かざって豪快な雰囲気を楽しめるやきものです。
焼き肌の変化も素晴らしいです。
柴岡守作 備前大扁壺
品番sib01
大学での学会に参加した帰途、根津にある骨董屋で見つけました。不思議なもので 私を呼んでるような気がして(まるでお宝探偵団?)、次の日に購入しました。
写真ではわかりにくいのですが、とてもボリューム(高さ28cm、幅が25cm)があります。
相馬登志恵作 染付花入れ
品番sou01
この作品は、笠間の陶芸店にて見つけました。
キュートな形と、きれいな白磁の上に丁寧に花が描かれています。
他にも何点かあったのですが、買っておけばよかったと後悔しています。
夏には白磁が良いですね。
杉本貞光作 信楽花入れ
品番sug02
手びねりの花入れで、ずっしりとしています。
菱形の4面から構成されていて稜線が正面を向きます。口縁は四角形です。
このように形が技巧的なのも貞光氏の花入れの特徴だと思います。
面によって焼肌が異なります。左側の面はきれいな緋色ですが、右側の面はビードロがかかって青緑色に変化しています。
裏面は窯変によって黒くこげています。
高橋光三作 信楽三角花入れ
品番tak01
20年ほど前、信楽の高橋光三氏の窯を訪問した際、個展に出品する予定だったものを無理を言って譲っていただきました。
三面の焼きが各々異なっており、向きを変えて景色を楽しめます。
特に、青い焼肌に信楽独特の「明るささび」が出ている面が好きです。
無理して手に入れてよかったと思っています。
高橋光三作 信楽三角花入れ
品番tak02
光三氏の2つ目の花入れで、最近入手しました。
全体に明るい雰囲気で自然釉の流れがきれいです。
三角花入れの場合には、私はどの面を正面にするかを大変悩みます。
私は写真1の向きが好きですが、人によっては写真2、3を正面にするかもしれません。
耳付き花入れの場合、正面の選択肢が2つなので悩むことはありません。
信楽人形花入れ
品番sig01
30年ほど前に信楽の作家を訪問し 直接購入したものですが、作家名がわかりません。 当時、展示室にはたくさんの花入れがあってどれも素晴らしいものでしたが、茶碗は今一だったことを覚えています。 人形型の花入れで愛嬌があります。自然釉がきれいです。
谷本景作 伊賀砧花入れ
品番tan01
JR伊賀上野の線路わきにある谷本景氏の陶房を訪問したときに購入したものです。引き出し焼成特有の青緑色のビードロと 黒い焦げの対比がみごとです。
加藤芳右衛門作 美濃伊賀花入れ
品番kyo01
美濃唐津の名品としては、元屋敷窯跡で出土した美濃唐津花入れ(土岐市美濃陶磁歴史館所蔵)があります。
ひょろっと背の高い花入れには のびのびとした松の木が描かれています。
この芳右衛門作の花入れを初めて見たときには、上記桃山陶の花入れに雰囲気が似ていると思いました。
鈴木豊作 美濃伊賀花入れ
品番suy01
多治見の美濃焼園にて購入しました。 最近気が付いたのですが、古伊賀の名品「寿老人」(藤田美術館蔵)の形を手本にしています。 姿、焼きともに素晴らしいと思います。 裏側の下部に窯割れがありますが、水は漏りません。
川本了生作 美濃伊賀花入れ
品番kak01
多治見にある「美濃焼苑」にて購入したものです。斬新な意匠の美濃伊賀は大好きで いくつか持っていますが、その中でも伝統的でバランスの取れたものです。
伊賀の花入れはなかなか魅力的なものがないので、もっぱら美濃伊賀を購入してしまいます。私は熱狂的な「美濃伊賀ファン」です。
岡本作礼作 朝鮮唐津花入れ
品番oka03
この花入れは、唐津駅からほど近い 炎(ほむら)という店で購入したものです。やや小ぶりですが、使いやすい花入れです。
ここ数年、斑唐津の花入れを探しているのですが、なかなか「これは!」と思うものに巡り合うことができません。
府川和泉作 斑唐津花入れ
品番fuk01
この花入れも炎で購入したものです。土味と斑唐津釉の窯変が何とも言えません。花入れ単体では姿が今一だと思っていましたが、晩秋の花を入れるとなかなかだと思いました。
自作 たたき斑唐津花入れ
品番m05uk
「たたき」とは、たたき造りのことです。ひも状の粘土を積んで重ねたものを、片手に板、もう一方の手に当て木(内側)を持ってたたき、薄く成型していく特有の技法です。「たたき」では、ろくろ成型と違って、重ねてはたたき重ねてはたたいて作るので、ゆったりと時間をかけて形を見ながら造ることができます。信楽の砧花入れなども、たたきで作られることが多いです。
自作 唐津耳付花入
品番k22uk
唐津土に桜灰釉を掛け分けて、土を魅せています。 私には、この姿が「手足のひょろっとしたテニスプレーヤー」に見えます。登り窯の焼成時に薪が当たったのか、左耳が欠けてしまいました。その後、益子の土を使って耳だけを4つほど造り、一番フィットするものを金継ぎでつなぎました(写真3)。金継ぎだけで3か月ほどかかりましたが、修繕して良かったと思います。