私の作品集と収集品を紹介致します。
瀧口喜兵爾 黒織部茶碗(2)
品番kih02 4.1
桃山陶の雰囲気を持つ黒織部茶碗です。 やや大振りの沓型茶碗ですが、要所要所を丁寧に造っているのがわかります。 絵付けも丁寧でかつ、サッと描いています。 良質のしっとりとした"もぐさ土"を使っていて、おちょぼ口のような高台も味があります。 お茶のおいしい茶碗です。
黒織部茶碗 品番o05uk 4.0
自分で調合した瀬戸黒の釉薬をかけて、自宅のガス窯で引き出し焼成で造りました。
窓に伝統的な意匠を描きました。
割と小ぶりで、黒織部茶碗にはこの大きさが合っていると思います。
釉薬の調子も少しカサついていい雰囲気です。
黒織部 吊るし柿茶碗
品番o1305 3.5
この茶碗は2005年に制作したものです。窓部の白釉が溶けていなくてカサカサに干からびています。当時は欠点ばかり気になっていたのですが、最近ではなかなか風情があって良いのではと思っています。つるし柿の絵も堂々としています。
黒織部 水車文茶碗
品番o1821 3.8
桃山時代の意匠である水車文を描いた黒織部茶碗です。解説「織部と志野の文様」には焼成前のものが載っています。
完成までにかなり苦労した茶碗です。
黒織部茶碗 品番o01uk 3.9
堂々とした姿の黒織部茶碗です。
鉄釉を施した後、桃山時代の伝統的な模様で描き落としました。
鉄釉がよく溶けておらずカサついているのも味があって良いと思います。
黒織部 吊るし柿茶碗
品番o1420 3.6
令和元年末にテレビを見ていたら福井県の特産として伝統的な干し柿造りが紹介されていました。その映像はとても美しく新鮮でした。2020年に久しぶりに つるし柿の黒織部茶碗を造ることにしました。
黒織部茶碗 品番o0307 3.9
出光美術館で開催された「志野と織部展」には2回見に行きました。そこで桃山時代の黒織部に触発され造った作品です。
窓には水車と雲を描きました。土は もぐさ土ではなく水肥した志野土を使いました。深めの茶碗ですが、薄造りで手取りは良くて女性向きです。歪みもまさに織部で楽しめます。
黒織部茶碗 鷺と傘
品番o10uk 3.6
比較的大振りの黒織部茶碗です。絵は 鷺(サギ)と傘の絵で伝統的なものです。
裏面は ひょろ---とした松の木を描きました。表面のろくろ目も特徴です。
黒織部茶碗 山の端
品番o02uk 3.9
大きな窓に山の絵を描きました。この絵も志野茶碗によく描かれる伝統的なものです。窓の透明釉が溶けなくて少しカサカサになっているのが逆に良いかもしれません。
黒織部茶碗
品番o1520 3.7, o1620 4.0
こちらは2020年3月に焼成しました。写真右側の茶碗は小ぶりで手になじみます。最近では、このくらいの大きさのものも良いかなと思うようになりました。
黒織部 鳴子文茶碗
品番o1920 3.7
2020年に制作しました「鳴子」文の黒織部茶碗です。この文様は青織部の向付にはよく描かれているのですが、茶碗の文様としては見たことがありません。そういったこともあって長年温めていた意匠でもあります。
黒織部茶碗 品番o12uk 3.7
京都 三条瀬戸物屋町出土の黒織部を参考にして、伝統的な意匠を窓に描きました。 いつも感心するのは、こういった出土品の陶片(桃山時代)が発する「はつらつ」とした息づかいです。 なかなかそういったものに近づくことさえできません。
瀧口喜兵爾 沓形黒織部茶碗
沓形の本格的な造形です。私が黒織部茶碗を制作するにあたり 口造りや高台を参考にしました。
残念ながら、ほとんど使わずに手放してしまいました。
守谷宏一 黒織部茶碗
品番mor01 4.1
この茶碗は、意匠、焼き、姿、手取りと素晴らしいです。
絵付けも面白いですね。
茶碗の内側には、鉄釉が変化して鉄さび色に変色している部分があります。
上から見ると、おむすび形をしていて愛嬌があります。
有名な作家ではありませんが、黒織部や瀬戸黒では最高峰だと思います。
守谷氏の茶碗は多治見市の美濃焼園で販売しています。
守谷宏一 沓形黒織部茶碗
品番mor02 3.6
沓型の茶碗です。窓の絵も面白いですね。多治見の美濃焼園で購入しました。
この茶碗を作者に見せたら、驚くと思います。実は、使い方を間違えて茶碗を汚してしまいました。きれいにしようと思い、自宅のガス窯で素焼きをしたら大失敗。その後、条件を変えて2回ほど引き出い焼成をしました。茶碗の汚れは取れましたが、釉薬の色や調子がオリジナルとかなり変わってしまいました。