信楽のやきもの
2021年4月、2022年6月 作品追加
信楽にはやきもの探訪で4回ほど訪れました。
その都度、花入れを購入しました。信楽は花入れが一番と思います。
東京からドライブで行った最初の探訪では 神山清子さんを訪ね、紫色の窯変面取り花入れを購入しました。
息子さんを白血病で亡くされた神山さんは少々うつ状態でしたが、穴窯を見せてもらったり、2週間をかける窯たきの様子をうかがっているうちに次第に明るくなって、お弟子さんは「こんなに明るい先生を見るのは久しぶり」とおっしゃっていました。
展示室には所狭しと1mを超えるような大壺や花入れが置いてあって、板敷きの床を歩くとみしみしと音がして大壺が揺れだすのでそっと歩いたことを覚えています。このとき 神山さんからいただいた辰吉での個展の図録を今でもときどき見て楽しんでいます。
信楽井戸茶碗 杉本貞光 品番sug04
2022年4月に 杉本貞光氏と懇意にしているコレクターから購入しました。杉本氏が指導を受けた大徳寺の立花大亀老師の指導で、井戸型を信楽焼で造ったそうです。信楽の井戸茶碗は珍しいのですが、高台の形などとてもバランスが良いと思います。
信楽花入 杉本睦子 品番sug05
2022年5月に購入しました。ともかく窯変と緋色が美しい "明る寂"の花入れです。穴窯焼成の特徴で、表と裏の焼肌が全く異なります。 写真1は窯変が美しく、自然釉がかかり上から下へ薄緑色からピンク色 さらにグレーの焦げへと変化しています。写真2は背面の酸化炎による緋色がきれいな面です。写真3は緋色が特に美しい背面の首部です。
2018年に浅草の陶芸店での個展にて購入しました。
引き出しの茶碗を購入するつもりはなかったのですが、お店に入った途端にこの青緑色の茶碗があまりにきれいですがすがしいので一目惚れしてしまいました。
全体的に薄造りで部分的に光が透けるところがありますが、ビードロによって穴が塞がっておりお茶が漏れることはありません。
私は ひしゃげた茶碗は好きではありませんが、それを補ってあまりあるものをこの茶碗は持っています。
特に夏は涼しげで使いやすいです。
信楽茶碗 皆川隆 品番mina01
作家名がわからず購入したのですが、最近 底の陶印から皆川氏の作であることを確認しました。
姿の穏やかな「柔」の茶碗です。白い自然釉の上に薄緑色のビードロのたれが美しく変化を添えています。この茶碗の器形は熱が逃げにくく、薄手の割には冬でも使えます。
信楽茶碗 古谷和也 品番fur01
この茶碗は銀座の黒田陶苑での個展で購入しました。 古谷さんの信楽も大好きです。 最近の個展も見に行きました。見事な茶碗を出品していました。
信楽茶碗 杉本貞光 品番sug03
貞光氏と親交があり信楽町に住んでいた方が30年ほど保管していたものを 最近 譲っていただきました。 貞光氏の壮年期の作品です。 薄造りで口縁はごつごつしており どうかなと思ったのですが、薄く自然釉がかかっているため使い勝手は良好です。 青緑色の自然釉の窯変がすばらしく、水につけて日光を当てたりしてその変化を楽しんでいます。 おちょぼ口のような高台もなかなか味があります。
信楽花入れ 杉本貞光 品番sug02
手びねりの花入れで、ずっしりとしています。
菱形の4面から構成されていて稜線が正面を向きます。口縁は四角形です。
このように形が技巧的なのも貞光氏の花入れの特徴だと思います。
面によって焼肌が異なります。左側の面はきれいな緋色ですが、右側の面はビードロがかかって青緑色に変化しています。
裏面は窯変によって黒くこげています。
信楽花入れ 杉本貞光 品番sug01
信楽の花入れが大好きです。
一品逸品 焼き肌が違うところが良いですよね。
この花入れは ほんの少しのオレンジ色の緋色がきれいです。
途中で傾いているのがどうも気になるのは、私だけですかね?
信楽三角花入れ 高橋光三 品番tak02
光三氏の2つ目の花入れで、最近入手しました。
全体に明るい雰囲気で自然釉の流れがきれいです。
三角花入れの場合には、私はどの面を正面にするかを大変悩みます。
私は写真1の向きが好きですが、人によっては写真2、3を正面にするかもしれません。
耳付き花入れの場合、正面の選択肢が2つなので悩むことはありません。
信楽三角花入れ 高橋光三 品番tak01
20年ほど前、信楽の高橋光三氏の窯を訪問した際、個展に出品する予定だったものを無理を言って譲っていただきました。 三面の焼きが各々異なっており、向きを変えて景色を楽しめます。 特に、青い焼肌に信楽独特の「明るささび」が出ている面が好きです。 無理して手に入れてよかったと思っています。
信楽人形花入れ 品番sig01
30年ほど前に信楽の作家を訪問し 直接購入したものですが、作家名がわかりません。 当時、展示室にはたくさんの花入れがあってどれも素晴らしいものでしたが、茶碗は今一だったことを覚えています。 人形型の花入れで愛嬌があります。自然釉がきれいです。
信楽面取り花入れ 神山清子 品番koh01
この花入れは、初めての信楽探訪で神山さんの陶房を訪問し購入したものです。
特徴は 表裏で焼き肌が全く異なることです。表は何と紫色!に窯変しています。裏は信楽独特の「あかるさび」色できれいです。
信楽ぐい呑み 杉本祐 品番sugy01
浅草にある「とべとべ草」という陶芸店での個展にて購入しました。 ごく一部分のみオレンジ色に発色しています。 茶碗でオレンジ色の緋色の持つものを長年探しましたが、なかなかお目にかかれません。 信楽の作家に頼んだこともありますが、やはり無い物ねだりでしょうか?