自宅療養者への対応 
CoronaVirus19 in Japan (9)
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2022年2月25日に塩野義製薬は、新型コロナウイルス感染症の飲み薬に関して厚生労働省に承認申請を行った。この薬は重症化リスクのない人への投与も可能だという。朗報である。
 一方、自宅療養者という基本的に医療へのアクセスができない人の数は、東京都だけで自宅療養者数 81,707人、入院,療養調整中 75,539人もいる(2月27日現在)。大変な人数である。しかも、自宅療養中に病状が急変して救急車を依頼しても入院先が見つからず死亡するケースが報道された。まさに医療の緊急事態である。にも関わらず、政府や自治体は具体的な策を講じず、まん延防止等重点措置の発令をするのが主な施策であると思っているようだ。
政府はワクチンのブースター接種(3回目)を対策の柱としているようだが、デルタ株とは異なり、オミクロン株にたいしては感染を防ぐ効果は低く、専門家によれば感染後の重症化のリスクを減らす効果があるという。しかし、1日あたり全国での死亡者は256人(2月26日付)にまで増加してしまった。千葉県の公表によるとそのほとんどが基礎疾患のある人や60歳以上の高齢者である。
 対策としてブースター接種は最低限のことであって、増加していく自宅療養者への対策にはなっていない。どうすればよいか?
厚労省はASAPで塩野義製薬の経口薬を承認して、これを薬局に置くのである。そして、PCR検査で陽性になった人に対して、陽性証明書によって薬局でこの薬を購入できるようにする。処方にあたっては、抗原検査キットのように薬局で薬剤師が説明する。こうすれば、医師への負担は減るし、自宅療養者は安心して静養できるのではないだろうか?ちなみに、PCR検査の陽性証明はデジタル庁でアプリケーションを造れば良いと思う。すでに、陰性証明があるのだから。 政府や自治体は、こういったことを論理的に考えて、先手先手で施策を進めてほしい。オミクロンの変異株のBA.2はさらに重症化リスクは高いという。 重要なのは、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言を発令することではなくて対策として具体的に何をやるかである。