Coronavirus19 in Japan (2) 検査
点線画像

 4月6日に安倍首相は「PCR検査数を1日あたり20000件に増やす。」と表明したが、現状はとんでもない状況である。具体的な方策や枠組みを示さず、すべてを地方公共団体に丸投げしてしているとしか思えない。
4月27日の東京都のコロナウイルス陽性感染者数は39人に減ったと開示されたが、前日26日の東京都の検査実施人数は314人、25日の検査実施人数は272人に過ぎないのである。
●TVなどの報道は、単に1日あたりの陽性患者数の棒グラフだけではなくて、少なくとも前日、前々日の検査実施人数も示してほしい。すなわち、陽性患者数と、前2日間の検査実施人数を同時に見られるようにすべきである。私は、単に検査実施人数が少なくて陽性患者数が減ったに過ぎないと思っている。ここで注意すべきは、検査実施人数と検査実施件数は異なることである。
●選択と集中
今 最も選択と集中をすべきことは、「検査体制の充実」すなわち1日あたりのPCR検査実施数を20000件にすることを実現し、国民に安心感を与えることであると思う。口先だけではなくてーーー

●都内のあるクリニックでは、過去にコロナウイルスに感染したかどうかを検査する「抗体検査」を実施している。TVでその様子を見ていたら、数滴ほどの血液を採取して検査キットに垂らすだけの簡便なものであった。
厚労省が陽性患者数をスクリーニングするために抗体検査を検討してようだが、全国一律に「抗体検査キット」を配布してはどうだろうか? 当該キットの量産体制がまだということであれば、少しづつでも配布したら良いかもしれない。コロナウイルスをほとんど透過してしまうマスクの配布よりも、こちらの方が国民に寄り添った方策だと思う。