復活した私のシチズン
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私が高校時代に使っていたシチズン時計が40年ぶりに復活した。大学時代にはかなり酷使した。何しろ岩登りの時にも着けていて、平気で左手をクラックにねじ込んでゴリゴリやっていたくらいである。当時は、時計の風防がキズだらけになってもお構いなしであった。
 その後 動かなくなった時計を 令和元年の10月に船橋の時計屋に修理を依頼した。本当に実用的に動くようになるのかどうか?半信半疑であったが、直ったのである。費用はかかったが良かったと思う。まるで、新品の時計を購入したときの喜びを感じたのである。
若い時に着けていたこともあり、しっくりとなじむ。改めて見ると「いい時計だ」と思った。今まで この時計を観察することがなかった。ラグの小さな楕円形をしており、アプライドのバーインデックスの中央には黒いラインが入っている。シチズンのアプライドのロゴもカッコがいい。購入時にはたぶん標準的な値段の時計だったと思うが、ロゴマークにしっかりお金をかけている。
シチズンのHPには、「CITIZENのキセキ」というページがあって歴代のモデルを検索することができる。これはとても良い試みであって、ユーザーが楽しめるし、企業にとっても歴代のモデルをレビューして それを踏まえて創造的な仕事をすることができる。
 さて、修理した時計を数回使ったところで風防の内側が曇りだした。ひどいときには風防の内側に水滴が付くのである(下記写真)。なお、腕から外してしばらく置いておくと水滴も曇りもとれることが分かった。「古い時計だから仕方ない。」と思っていたが、修理した時計店に相談したら どうも古い時計との付き合い方が間違っていたらしい。もちろん水がかからないように注意はしていたが、「雨の日に着けるのも危ない。」と言われ 認識を新たにした。若き日の山行を共にしていた時とは異なり、この時計は もはや アンティークなのである。リューズを交換して防水性を高めてもらい、注意しながら使っている。
 私はアンティークの時計を積極的に購入することはないが、最近では防水の時計であっても手洗いの時には外すようにしている。コロナウイルス対策で手を洗う回数が増えて、その都度 時計を外すのが面倒なこの頃である。

風防内側に水滴
 風防内側に水滴が