オケアンのその後 OKEAH(2)
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オケアン(OKEAH)は、ソ連時代に国営の時計工場で製作された手巻き式クロノグラフムーブメント(3133)が2019年に発見され、ロシアのシュトルマンスキー社(STURMANSKIE)が限定復活したモデルです。
2020年購入当初より、クロノグラフのスタート、ストップのボタンのタッチが曖昧で意識的にきつく押さないとストップできないときがありました。また、パワーリザーブが半分以下のときにクロノグラフを動作させるとインダイヤルの針が繰り上がるときに時計が止まってしまうことがありました。この不具合は致命的で、その後は時計として機能しなくなってしまいます。このためクロノグラフを使うときにはネジを十分に巻くようにしてなんとか使っていました。
 しかし、2023年4月に1日に15分も進んでしまうようになり、購入した御徒町の時計店に修理を依頼しました。4月末に見積りの連絡があったのですが、修理が完了したのが何と10月になりました。時計の修理票には付箋(下記写真参照)がついていてかなり苦労したようです。時計師によれば「ムーブメントの機械の精度がもともと良くないこと。部品を交換すれば直るのだが、古いムーブメントでメルカリなどで探してみたが部品が見つからなかったこと。なんとか調整したが、ストップウォッチのスタートボタンが曖昧で時々針が数秒飛んでしまう」ということでした。私も良い機械でないことはわかっていたのであまり追求せず、しばらく使ってみることにしました。
ところが、時計を受け取ってから10日後に使ってみたら数時間で時計が完全に止まってしまいました。そして10月末にふたたび時計店に修理を依頼して、修理が完了したのが12月初旬になりました。 今後は、クロノグラフの機能をあえて使わずに3針の時計として使ってみて運用していこうと思っています。
過去にスイス製、日本製、ドイツ製の時計を所有しましたがほとんどトラブルはありませんでし、数年経って精度が落ちてきたらオーバーホールをすれば確実に改善しました。こんなにも苦労したのは初めての経験です。 あまりにレア―なムーブメントを搭載した時計には手を出さない方が良いという教訓になりました。

10月の修理票
 2023年10月の修理票とオケアン
デザインは気に入っているが
 デザインは気に入っているが--