ふたたび BLancpain(3)

2024年10月、ブランパン ウルトラスリムが再び動かなくなった。前回と同様に何をしても動く気配がない。
前回は不用意に時計にショックを与えてしまったという原因があったのだが、今回は普通に使っていていきなり止まった。原因がわからない。前回修理を終えたのが2023年12月で1年も経たずに止まったことになる。
また修理費がかかるのかと暗い思いで御徒町にある時計店に修理を依頼した。1か月ほど経ってから「無料で修理します」という連絡があり、胸を撫でおろした。
ブランパンの時計の歴史について調べてみると、機械(ムーブメント)は当初よりフレデリック・ピゲ社が専属で製作している。このウルトラスリムのムーブメント Cal.71 は1971年頃に開発された自動巻薄型3針の機械である。リュウズを引いた時の秒針の停止機能はない。1988年に3針ムーブメントは Cal.1150に進化して約100時間のパワーリザーブを備えるものになる。私は Cal.71を搭載したこの時計を中古で購入した。この時計がいつ製作されたものかはわからない。ひょっとしたら製作されて60年経っているかもしれない。見かけはきれいだがかなり旧式なのである。
再び修理を終えて、今度は念には念を入れて扱っている。例えば、時計を始動するときには出来る限り水平にゆっくり動かすようにしている。そして、秒針が動き出したらリューズをできるだけゆっくりと10回ほど巻く。年寄りをいたわるように---。
今後、壊れるようなことがあればそのときに諦めようと思う。何年使うことができるか? これも楽しみの一つになっている。



