故きを温ねて クロノマット ビコロ
今回は古い時計の紹介です。この時計は1997年頃発売されていたブライトリングのクロノマットです。当時、私は神保町の事務所で働いていて昼食を近くにある大衆向けの中華そば屋で食べていたのですが、あるとき若いサラリーマンが金色が混じった時計をしているのを見て「いいな」と思ったものです。このモデルはクロノマットのビコロ(Bicolorの意味)という名称であることを知りました。
15年程前に 新橋の時計店でこのモデルが中古品で安く売られていたのを見つけ購入しました。人気のメタルブレスレット仕様ではなくて地味なこげ茶色のカーフベルトだったので安くなっていたと思われます。私はこのカーフベルトをはずし、市販のしっかりしたメタルブレスレット(タイコノート製)に付け替えて使っていました。
最近、栃木レザーの皮ベルトでビビットなキャメル色のベルトを購入しました。このクロノマットのビコロに合うのではないかと付け替えてみるとピッタリです。ベゼルの4か所に施された金色のライダータブのパーツとシャンパン色の文字盤が映えること。皮ベルトを替えるだけでこうも時計の表情が変わるものかと驚いた次第です。なお、栃木レザーの皮ベルトは安価で品質が良くお勧めです。皮が柔らかく着け心地も良いです。
この時計は現行のモデルに較べて外径が39mmと小ぶりなサイズです。このため側面の厚みが強調されて小太りで愛らしく感じます(下記写真2参照)。このように古い時計が復活するのは楽しいことです。
そして、かつて中華そば屋で見た時計のことを思い出したのです。人間の記憶というのは不思議なものです。どうでもよい一瞬の記憶がインプットされていて思い出すきっかけを待っているのでしょうか。