不変のデザイン Montbrillant, Chronomat

ブライトリングの時計で最初にほしいと思ったのが、モンブリラン(Montbrillant)です。ご存じのようにブライトリングは、回転計算尺の付いたナビタイマーのモデルと、質実剛健で現代的なクロノマットを展開しています。私はナビタイマーが好きで、その中でもクラシカルな雰囲気のモンブリランがお気に入りです。時計の大きさが拡大していった最近においても、モンブリランの大きさは38mmと小ぶりで、しかも厚みも13mmと厚すぎずポッチャリとしていてなかなかチャーミングです。特に、女性が着けるとかなりカッコいいと思っています。回転計算尺は掛け算、割り算が可能ですが、実際に使ったことはほとんどありません。私の場合、電車の乗り換え時間や登山の時の次の休憩時間を忘れないように回転リングを使っています。
この時計の文字盤の色は銀白色と言いましょうか?カタログやWebの写真で見ると白色に見えますが、実際はシルバーが入っていて金属の質感があるとても良い色です。この辺はぜひ実物を見ていただければと思います。
ブライトリングのメタルブレスレットは独自性があって着け心地も優れています。特に、モンブリランのものは幅が広すぎず威圧感がなくて品が良いと思います。このモンブリランは20年ほど前に中古で購入しました。当時もブライトリングの時計は高価で新品では購入できませんでした。中古のきれいな時計でしたが、数年でゼンマイが切れてしまいました。珍しい故障だと思います。銀座のブライトイングサービスセンターに修理を依頼し、その後は順調に動いています。
モンブリランのデザインは不変で数十年変わっていませんし、現在でも販売しています。それだけメーカでも思い入れがあるのではないでしょうか? 昨今の日本の時計、例えばセイコーのクロノグラフにはこのようなモデルは皆無です。ファッションのように一過性の商品として考えているのか、数年毎に新しいデザインのものを出してはすぐに廃番になります。日本のメーカーはぜひ不変のデザインを残してほしいと思います。
さて、下記写真2のクロマット(Chronomat 2000)は長男の就職祝いにプレゼントしたものです。長男の希望で黒文字盤を選びました。しかし、長男は普段はGショックを使っているため、時々私が借りて使っています。機械式時計は定期的に動かした方が良いためです。以前は、やや華美なクロノマットを好きではなかったのですが、使ってみるとしっかりした造りで重厚なデザインが気に入ってしまいました。バロック的と言いましょうか? ヨーロッパの大聖堂を想起します。
この文字盤は黒ですが、風防のコーティングの分光特性のせいでしょうか、文字盤の色が濃紺に見えます。この色がとてもきれいです。この時計は使ってみて好きになった珍しいケースです。
また、ブライトリングの厚いカタログも楽しめます。特に、2003年版のカタログは、英仏共同開発の超音速旅客機コンコルド(Concorde)を特集しています。コンコルドは最大巡行速度マッハ2。分速36キロメートルです。北大西洋のパリ、ニューヨーク間を3時間半で結んだ伝説の旅客機です。豊富な美しい写真のキャプションには、興味深い解説がついていて楽しめます。
例えば、「コンコルドの燃料タンクが11基備えられており、大西洋を横断するには90トンの燃料が必要です。これは乗客一人あたり約1トンに相当します。離陸時の総量は180トン。機体と燃料がほぼ同じ重さです。」面白いでしょう! ブライトリングの時計のカタログであると同時に、半分はコンコルドの美しい写真と偉大なチャレンジと終焉までの経緯が記録されています。時計が主体にならならず、しかしながら読者の共感を呼ぶ不思議な冊子です。




