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仙厓を楽しむ
点線画像

図書館から「仙厓 福岡市美術館叢書」を借りてきました。仙厓の生涯をレビューして読めるところがなくなったので作品のページを繰ると面白く楽しめます。絵の雰囲気に和んだり、自分がその場所に行ったような気になれます。
仙厓さんは江戸時代中期、江戸文化の華やかな時代に活躍しました。仙厓さんが描いた絵は「厓画無法」と言われています。自由闊達、ルール無用の絵です。軽快で漫画的です。私は仙厓さんの絵をより楽しむために墨絵で真似て描いてみることにしました。そして、これらの絵の中から自分が描けそうなものをピックアップしておいて今年の志野茶碗の絵付けにしようと思い立ちました。
 仙厓さんは禅画を描きましたが、庶民に寄り添った作品が多く笑いと憩いをもたらしました。 例えば、月を指しているだらしのない布袋様の絵、博多の祭りや行事の絵や、九州の景勝地の絵などバタエティーに富んでいます。 円相〇や○△□の作品を実際に描こうとするとなかなか難しいことがわかります。ただの〇ではないのです。邪念や俗気がまとわりついた私には丸ですらそうなのです。他の絵も一見単純そうで容易に描けそうにみえますが、洗練された最小限の線から構成されており さらに一本の線の中に濃淡や乾湿に変化をつけていることがわかります。こういった気づきや学びも楽しいことです。
 志野の絵付け用に蓮の絵、蕪の絵、蘭の花、橋と堰と鳥居を練習しました。その一部を下記に掲載します。 なお、蓮の絵は、7月初旬に21世紀の森と広場で蓮の花の写真を撮ってきて参考にしました(冒頭の写真)。 橋と堰は6月に訪れた猪苗代の土田堰をイメージして描きました。 鳥居の絵は、仙厓さんの訪れた九州の景勝地や神社の絵の中から鳥居だけを抜き出したものです。
*参考書 仙厓 BEST100 ARTBOX 出光美術館編 講談社

仙厓の本と蓮の絵
仙厓の本と蓮の絵
蕪、蘭の絵
蕪、蘭の絵
橋と堰、鳥居の絵
橋と堰、鳥居の絵
蓮の花 21世紀の森と広場
21世紀の森と広場 7月19日撮影

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